言い逃げしようとしては誰かに叱られる日記inはてなブログ

旧はてなダイアリーからのインポートです。こちらの更新はあまりないとは思います。

続・天才くらぶの時代

最近はちっとも観なくなって久しいが、かつて熱心なプロレス好きだった自分にとって
「天才くらぶ」と「まんがくらぶ」の関係は「WRESTLE-1(ボブ・サップが主役の奴)」と
「ハッスル」のそれなんでないかと思えてならない。
企画そのものは失敗だったが、その遺伝子はより観客に伝わりやすい形に姿を変えて
ある程度の成功を収めたとい点においてだが。


正直言うと、天才くらぶが出ていた頃も、「まんがスポーツ」以外は4コマ誌を買いはしないが
ほとんど読んでいた。そして、天才くらぶの姿勢にはかなり反発していた。
ちょうど、フジテレビがおニャン子クラブとんねるずを売り出していた時代で
秋元康が最初にブレイクした時期だったはず。誌面もそうしたフジテレビっぽい企画ものが多く
当時から潔癖性なイヤなタイプのオタクだった自分は「芸能人企画とかいらねーんだよ」と
毒づいていた。あの時代にブログや2ちゃんねるがあったらたたかれまくっていただろう。
まんがライフMOMO」の笑い飯コーナーが不評だったように。
まんがくらぶにリニューアルしたときは、ホッとしたものです。


でも、今は亡き東中野マンガ喫茶「マガジン」で全部読み直したときは
今の4コマ誌と4コマ誌黎明期のそれとをつなぐべきものが色々と発見できた(と思う)。
雑誌が存在していた同時代のカルチャーと照らし合わせると、もっと発見はあるかもしれない。


少なくとも、あの天才くらぶの失敗がなければ(個人的にあれは今でも竹書房の失敗だと思う)
故・ナンシー関も手にした、まんがくらぶは産まれてないはず。


でも、ネタ元の雑誌がないのでこうした自分語りしかできないのが悔しい。
若い頃の田中しょうが毒のある4コマを書いていたとか、
駆け出し時代と思われる岩谷テンホーが時代劇4コマを描いていたとか
安藤しげきが、読者の投稿ネタを漫画にしていたとか
そんな、どうでもよさげなものしか記憶から引っ張り出せない。